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会長のご挨拶

 

 

 

 

 

 

一般社団法人       三重県臨床検査技師会 会長宇城研悟

2024年6月

 

令和6年5月より会長を務めております宇城研悟です。

一般社団法人三重県臨床検査技師会は昭和23年に三重県細菌研究会が前進として発足し昭和60年に法人化、平成24年に一般社団法人となり今日まで76年の歴史を築いてきました。発足当初は数十名であった会員は現在800名となり、県民の皆様へ健康維持・増進、そして良質で安全な医療には不可欠な「信頼できる臨床検査」を提供するために活動を続けております。

2020年1月15日に国内で初めて感染確認された新型コロナウイルス感染症では、多職種が一丸となる中で、われわれ臨床検査技師も検体採取やPCR検査などの重要な役割として一翼を担いました。5類感染症に分類され、「ウイズコロナ」「アフターコロナ」といった新しい社会活動が始まっています。その中で私たち臨床検査技師は医療人として油断することなく社会情勢の変化に合わせた迅速な対応が求められております。

また、1988年に発足された三重県臨床検査精度管理協議会は当会をはじめ三重県、公益社団法人三重県医師会、一般社団法人三重県病院協会、三重大学の5団体で構成され、県内医療機関や登録衛生検査所における臨床検査精度管理調査および標準化事業を継続しており、臨床検査の品質と精度の維持に長年取り組んでおります。

医師・看護師の働き方改革に対応したタスクシフト・シェアへの取り組みや、臨地実習の法改正による指導者育成、医療技術のAI化、がんゲノム医療を支える検査技術の躍進、高齢化社会に対応した在宅検査や認知症ケアなどの対応力強化にも注力しております。

令和6年1月1日に発生した能登半島地震におきましては三重県臨床検査技師会として被災地でのDVT検診などの支援活動に参画してまいりました。県内においては、来る南海トラフ巨大地震をはじめとする大規模災害発生時に備えるため、医療機関内で臨床検査機能持続、避難所生活者への肺塞栓症防止を目的としたDVT検診への参画など、行政や他関係団体との連携強化が急がれます。

三重県臨床検査技師会では、これら医療環境の変化を的確に捉え、日々知識と技術の向上に取り組むことで県民の皆様に安心で安全な臨床検査結果を提供することが使命であると考えております。それを実現し継続するため次世代を担う人材育成、理事会をはじめとした組織強化、多職種団体との益々の連携強化に大きく重点を置き推進していきたい所存でございます。